2013-06-29

LLC(冷却水)が減ったので補充

ふとみたらLLC(冷却水)が減りすぎてしまっていました。写真はエンジン始動前のリザーバータンクの様子です。

LLCはエンジンとエンジンルーム内のラジエーターを往復しています。エンジンで熱を受け取り,ラジエーターで走行風で冷やされて,というのを繰り返します。
しかし,温度が変化するとLLCが膨張・収縮してしまうので,その影響で配管が破裂したりしないように,「あそび」としてリザーバータンクが付いています。
リザーバータンクにLLCが多すぎると,それ以上温度が上がって配管内のLLCがリザーバータンクに移ってきたときにあふれてしまうおそれがあります。逆に写真のようにLLCが少なすぎると,これ以上温度が下がってリザーバータンクのLLCが配管に移っていったときにリザーバータンクが空になり,配管が空気を吸い込んでしまうおそれがあります。(そうなると,LLCの循環が妨げられ最悪の場合にはオーバーヒートにつながります。)
特に今回は,「冷えているとき」とはいっても夏でエンジンルームは30℃ぐらいあります。 それでこの量だと,より温度の下がる旅先や秋以降には確実にホースの位置よりも液面が下がってしまうおそれがあります。

一般的には,LLCは2倍程度の濃度で売られていて,ユーザーが水で適宜薄めて使うことになっています。「適宜」というのは,LLCは濃いほど融点が下がるため,寒冷地では濃いめで使います。なので,元々水で薄めて使うものである上に濃度もさほど厳密に管理する必要もなく,若干の減少であれば水道水を追加してしまって良いことになっています。
しかし,最近の車では通常のLLC(長寿命冷却水)に対してスーパーLLC(超長寿命冷却水)が使われており,寿命が従来のLLCの数倍ある代わりに,その濃度などがより厳密に管理されています。

そこで,マツダディーラーに水を追加してしまって良いか聞いたところ,やはりスーパーLLC(商品名としては「マツダ純正LLC(ゴールデン)」)なのでとりあえず状態を見せに来てくださいとのことで,見ていただきに行ってきました。

念のため,リザーバータンクからの蒸発以外の配管からの漏れなどがないかどうかを一通り確認してもらい,異常はなしということで超長寿命LLCを補充してもらいました。今回は費用はサービスしていただきました。

なお,このスーパーLLCですが,6~10年ぐらい交換不要と謳われてるものが多いようです。(普通のLLCは2-3年など。)マツダは新車時は9年間交換不要と謳っています。しかし,冷却水の劣化で最も心配される防錆性能は長く維持されるものの,やはり汚れが溜まったりという問題は依然あるので,「メーカーの希望通り9年間で車を買い換える覚悟でなければ,それなりのペースで交換するべきである」という意見もまた一般的なようです。

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